犯人はあなただ!
英語の授業で「アリバイ崩し」をやってみた
犯人はあなただ!
英語の授業で「アリバイ崩し」をやってみた
昨夜、学校の窓が割られた
「昨夜9時、学校の窓ガラスが何者かによって割られました。目撃者の証言によると、犯人は2人組。容疑者は――」
黒板にゆっくり名前を書く。
教室がざわっとした。
「え、私!?」
「なんで私なの!!」
そう、今日の英語の授業はアリバイゲームだ。
アリバイゲームって何?
シンプルに言うと、こういうゲームだ。
犯人役(容疑者)に指定された2人の生徒は、「昨夜9時のアリバイ」を英語で作る。どこにいたか、何をしていたか、誰と一緒だったか――細かければ細かいほどいい。そして2人は
別々に、残りのクラスメート(刑事たち)から尋問を受ける。
ポイントは、2人のアリバイが 完全に一致していなければならない こと。
刑事たちの仕事は、質問を重ねて**矛盾を見つけること。**
使う英語は自然とこうなる:
- Where were you last night?(過去形)
- What were you doing at 9pm?(過去進行形)
- How long were you there?(時間の表現)
- Was it raining?*(天気、状況)
文法の練習なんて感じさせない。みんな必死だから。
尋問、開始
容疑者Aが教室の外に出る。容疑者Bが刑事たちの前に座る。
「Where were you last night at 9pm?」
「I was at the convenience store.」
「What did you buy?」
「Ice cream.」
「What flavor?」
一瞬の間。
「……Chocolate mint.」
刑事たちはせっせとメモを取る。これが後で武器になる。
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容疑者Bが外に出て、今度はAが入ってくる。
同じ質問が始まる。コンビニ、アイス、そしてフレーバー――
「What flavor?」
「Chocolate chip.」
刑事たちがざわめいた。
「Chocolate chip!? B said chocolate mint!!」
容疑者Aの顔が青ざめる。完璧なアリバイが、アイスのフレーバー一つで崩れた瞬間だった。
チョコミントが苦手だったのか、食べたことがなかったのか――本人のリアルな経験が、うっかり口をついて出てしまったのだ。
傘のハンドルは何色?
次の容疑者ペアは、もっと用意周到だった。
「It was raining.」
「Yes, I had an umbrella.」
「A clear vinyl umbrella.」
刑事たちも学んでいる。細かく、もっと細かく聞く。
「What color was the handle?」
「White.」
メモ。
そして相棒が入ってくる。
「What color was the handle?」
「Black.」
透明のビニール傘まで合っていた。天気も合っていた。でも、ハンドルの色が違った。
たった一色の違いで、アリバイは崩れた。
「そんなん聞いていない」
一番笑えて、一番すごかった瞬間がある。
友達の家に行ったというアリバイを作った容疑者。刑事たちが畳み掛ける。
「Who was there?」
「My friend's brother.」
「What's his name?」
詰まった。知らないから。本当に知らないから。
しばらく沈黙が続いて――
「I didn't ask.」
教室がどっと笑った。
追い詰められた中学生が咄嗟に出したその一言は、実はとても自然な英語だった。本人は必死だったのに、気づかないうちに本物の会話をしていた。
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3分しかいなかった
最後のペアで、思わぬ文法の穴が見つかった。
友達の家に行ったというアリバイ。1時間歩いて、オレンジジュースを氷入りで飲んで、本を読んだ。細かい。完璧に近い。
「How long were you there?」
2人とも同じ答えを言った。でも刑事たちが首をかしげる。
「That doesn't make sense…」
アリバイは一致していた。でも答えの内容がどこかおかしい。後で台本を確認して、本人たちも気づいた。
「え、from toってそういう意味だったの?」
1時間歩いてたどり着いた家で、ジュースをご馳走になって、本まで読んだのに――from/to
の使い方が体に入っていなかったせいで、答えがどこかズレていた。アリバイは崩れなかったけれど、授業として大事なものが見えた瞬間だった。
なぜこのゲームが好きか
文法を「勉強」として教えると、どうしても頭だけの作業になる。
でもアリバイゲームは違う。追い詰められた容疑者も、必死に質問する刑事も、全員が本気で英語を使っている。
チョコミントかチョコチップか。傘のハンドルが白か黒か。友達の兄の名前を知っているかどうか。
そういう小さなリアルな詰めの甘さが、一番正直な英語を引き出す。
完璧なアリバイより、崩れる瞬間の方が、ずっと面白い。授業も、言語習得も、たぶん同じだと思っている。
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次回の容疑者は誰だ――乞うご期待。
ちなみに、このゲームが子供の頃、誕生会に欠かせない
ゲームでした。ドイツの大きな家で10人ぐらいで家中を使って、すごく楽しかった。
コメントに感想書いていただけたら嬉しいです;
この活動の面白そうな部分、
難しそうな部分
どうやってこれが中学校英語にも役立つか
わからないところ