本の紹介は難しい理由本の紹介は難しい理由一つはみんなさんもご存知だと思います。ジャンル、スタイル、作者などなど好みはおおきく分かれます。また今日は読む気にならない本は来月自分にピッタリだったりするから、本当に外から勧めるのはなかなか難しいだと思います。 でも、もう一つ大きな理由があります: 日本語ではない作者の本を勧めるとそれは当然和訳されたものになります。 そこはとっても大きなネックです。 翻訳者はこれを読むと落ち込むかもしれないですが、今まで和訳された本でいいものに出会えた覚えがないです。 翻訳は難しい理由翻訳はとんでもなく難しいです。私も時々依頼がありますが、よっぽど興味があるものではないと断ります。 「両方の言語できれば簡単なもんや」と思われてしまうようですが、それはまったくそんなことない。 「翻訳は本を書くよりも難しい、なめるな」と大学でも言われたくらいです。 まずは、両方の言語の必要なボキャブラリーの巨大なレパートリーが必要。 それに両方の国の文化や風習は身についていないといけない。 そしてもちろん訳にあたるテーマに詳しくて、深い興味をもっていないとだめです。 これらの条件を果たしているのは小さいときから両方の国に定期的に生活しているバイリンガルだけかもしれないです。グローバルな世界でもまだ少ないですね。 そして、日本と西洋ですとさらに数少ないです。 第一のお勧め Momo 実際に私の一番好きな本。 この一冊日本語でも「読みました」。正しくいうとオーディオブックで読んでもらいました。 Momo, Michael Ende! 40年前から定期的に読みますが、その時その時「今」に使える人生へのアドバイス、ヒントを得ます。去年、コロナで世界が逆転され始めたころもとっても力になりました。 英訳日本語から英語に訳された本で楽しめたのは太宰治の「人間資格」でした。でも正直にたくさんは読んでいないんです。できれば日本人が書いた本は日本語で、ドイツ人が書いた本はドイツ語、もともと英語であった本は英語で読むようにしています。 勧めてもらった本がもともと書かれた言語で読んでいないとき「面白くなかった」などと感じた場合はもしかすると翻訳が理由であるかもしれないです。 私もそういう意味で自信をもって海外の本を勧めることはできません。それでも少しだけ案内しますね。 大聖堂ヨーロッパの中世時代の小説です。 私はすごく忙しいフルタイムワーク+子育て中だったのに、あっという間に、楽しく読めました。 タイトルは:大聖堂、Ken Follet作 戸田裕之 訳(リンクついていますので、タイトルをタップしてみてください。) この作者の他の本も全部大変良かったです。順番で読むと大聖堂とのシリーズになっていますが、単独で読んでも大丈夫です。 この作者の本を翻訳している翻訳者は複数います。アマゾンで「中身検索」をかけて、スムーズに読めるものを選んでみてください。 でも貼り付けたリンクの戸田裕之さんのほうが人気があると思います。 また感想聞かせていただくと嬉しいです。
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マギー先生滋賀県「湖族の里」と呼ばれている地域にたどり着いたドイツ人です。 カテゴリ
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9月 2024
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